dialogue

今年最初の投稿です。

年始のご挨拶がだいぶ遅くなってしまいましたが、
本年もどうぞよろしくお願いします。

 

 

作品タイトル「dialogue」-対話- 2009年制作。

この作品は、父の右目と下まぶたのタプタプした皺をモチーフにしたもの。

父は特に下まぶたがシワシワだったなぁ。

 

制作して10年ほど経つけど、このモデルになってくれた父が、昨年の秋に他界した。

 

亡くなるまでに闘病期間もそれなりにあったし、もう高齢といえばそうだったし、自分もいい歳なんだし、

くらうダメージはきっとそんなに大したことないはずと、いつでも覚悟できているつもりだったけど、ぜんぜんダメですね…


まあいい、この際無理に立ち直らなくてもね。

 

というわけで、

新年の頭だし、あえて今このタイミングで、この作品を眺めながら今年も制作頑張ろう、って思ってます。

 

 

父の右目のデッサン。

当時、深い意味は特になく、いろんなモチーフ探してた。そんな時久々に会った父の瞼の皺がけっこうシワシワで、面白いことになってきてるなぁ、よし描いてみようくらいの気持ちだったかな。 でも描いてるうちに想う事は多々あり、これだからデッサンは楽しい。

ここからデザイン画に仕上げていったわけですが、、、

そう、まじめです。(一からやりたがりとも…)

 

コツコツと、要る線いらない線を分けて行って、最後の方で、ここはガラスカット無理じゃん、じゃあ変えるか、でもコンポジション悪くならないように注意注意…みたいな感じで。

描きたいものを描いて、技法は後から考える的な…

今でも基本的にそのやり方は変わってないつもりであります。

 

 

たぶんこれ、400ピースくらいあったかと。

ちなみに、3~400ピースとか越えてきて変な形のピースばっかりだと、だいたい毎回後悔します。

なんでこんなデザインにしちまったんでしょって。


でも、必ず最後は「創りたい、完成させたい」が勝つ。だからデザイン画描いてる時の気持ちは大事。自分にとってのそういう絵を描いておかないと創れない。


↑ガラスほぼ全部ルーターがけまで終わったところ。

 

最近はちょこちょこと、クラフトワーク(?)というのでしょうか、
親しみやすいもの、手軽なボリュームのもの、も作ってみたりしてますが、
アートパネルほどのクオリティじゃないにしても、デザインはやはり描いてます。

何も描かずに作り始めてみた事もあるけど、結局のところ、迷い始めると手が止まってそのうち億劫になる。
デザイン決めてガラス計画立てたら、その後は一気に制作するのが今のところやりやすい。

 


しかしまあ、この作品を久々に見たけど、ここどうすんの?な果てしない壁をいくつも乗り越えて創ったなぁと。懐かしいです。

今描いてるデザイン画の迷走っぷりなんて、可愛いもんだ。

頑張ろう。

2019年01月20日