パンカーラ


こちらは2004年に制作した作品。この年、母の知り合いのご夫妻が北軽井沢にレストランを開く為、ご依頼を頂き制作した作品です。
お店の名前は「パンカーラ」。ご年配のご夫妻が基本的にお二人で営業されていて、お時間がある時はご主人のフォルクローレ演奏を聴く事ができるアットホームな雰囲気のお店です。 北軽井沢の146号沿いにあるお店です。 作品を納めた当時は何回か訪れたが、気づけば軽く15年くらいご無沙汰していて、作品がその後どうなっているのか、割れたり破損したりで何かしらご迷惑お掛けしてないか?など心配だったので、今年のGWに状態確認も兼ねて行って来ました。

↑上の画像は20年前に納めた時に撮影したもの。↓が今回撮影したもの。
現場で見た感じでも、著しく劣化してるところはなく、ひとまず一安心でした。


今回伺った時は通常営業ではなく、ちょうど夜にライブを控えておられ、その準備で慌ただしい所だったので、店内の撮影は遠慮しました。普段は室内もう少し明るいかと思います。


大きな破損等はなく一安心できたのですが、危惧していた延ばしの線は、やはり剥がれかけてしまってた。
端がハンダで他の線と結合しているから、落下してしまう心配はないが、ガラス面から若干浮き、指で触れると少しパカパカする感じだった。
様々な温度・湿度変化などが想定でき、接着はアラルダイトを使用したけれど、20年経つとこんな感じになるのが分かった。
逆に、延ばしの線の様に細くなく面でガッツリ接着した中空に浮いた状態の金属パーツは、20年経ってもしっかりとそのままくっついてました。

ご主人に伺ったところ、剥がれかけのこれらの件は全く気が付いて無かったそうで、現在特に支障もなしとの事でしたので、今回はそのままに。
なので、次回伺う際には、5分硬化の接着剤を持参して留めて帰ろうと思う。


画像では見づらいけど、裏面(FIX窓側)のハンダ際から、結露によるものなのかそれによる腐食なのか不明だが、ガラスにモヤモヤと何やら滲み出ている跡も確認できた。これに関しては現状どうする事もできない。ステンドグラスの“味”としてお楽しみ頂けたら幸いです…('◇')ゞ

まあ、どうしてもキレイにしたい場合は、押し縁を外して頂き、作品を外してクリーニングして納め直す事は可能です。



このあたりは特に20年前と遜色ない。







母の友人のお店なので、制作に向けた下見の時やオープン当初は、母も一緒に何度かこのお店に来た。
今回、「私久々にパンカーラに行ってくるよ」と話すと、そのことはちゃんと分かったみたい。パンカーラは思い出せたみたい。

ご夫妻の写真も撮ったから、今度よく見える様に引き伸ばして写真持っていくね。



↑画像真ん中辺りの2連窓が作品が納まってる場所だけど、昼間は外の光が強いのでほぼ発色はしないです。




↓夜は室内の灯り越しに、外からステンドグラスよく見えます。


お近くに行かれる様な事がありましたら、営業時間ご確認の上、ぜひお立ち寄りくださいませ。




2025年05月17日